法律事務所での翻訳を最適化

複数の管轄地区が関係する複雑な案件を扱う法律事務所は、翻訳に関して重大な課題に直面することがあります。その結果としてミスが生じたり効率が落ちたりすると、財政的にも法的にも長期にわたる深刻な影響を及ぼしかねません。リスクを軽減し、さまざまな国際規制や管轄地区の法的要件に確実に準拠するためには、このようなミスや効率の低下を最小限に抑えることが極めて重要です。

特許出願、規制へのコンプライアンス、重要な訴訟、企業間取引など、さまざまな法律案件のワークフローを管理するにあたり、法律事務所は法務に特化したワークフロー管理戦略を採用し、クライアントが競争力を維持できるようにしなければなりません。法務関連費用が急増しているという背景を踏まえ、このような戦略を企業の法務部門や法律事務所全体で採用することにより、コストの削減を図る必要があります。また、法律事務所がリーガル案件を扱う手法はますます洗練されてきており、以前であれば1つの法律事務所で行っていたような大きな業務も、外部業者にアウトソーシングするようになっています。

例えば、クライアントが複数の技術特許を外国で出願するので、その申請書類の草案作成をサポートする、という業務をある法律事務所が引き受けたとします。この場合、その分野に特化した技術的知識と品質管理が不可欠です。翻訳にミスがあると、クライアントの知的財産 (IP) ポートフォリオを十分に保護できなくなり、訴訟のリスクが高くなって、訴訟予算が逼迫している中で予期せぬコストが生じかねません。

Welocalizeには法律事務所と25年以上にわたって提携してきた経験があり、そのAI対応翻訳ソリューションは法律事務所向けに特別にカスタマイズされています。当社のソリューションを利用することで、(1) 法律事務所のプロセスに関するワークフローを改善してきたことから得られた知識、(2) 機械翻訳と大規模言語モデルのトレーニングにおける経験、(3) 法律分野のグローバルな専門家 (SME) チームにより、きめ細かなサービスが提供されます。

250以上の言語

国内の認定翻訳者

135か国以上

外国出願サービス 

180以上の

特許出願管轄区域

7件の

ISO認定ソリューション

クライアントや法律事務所が以下のような優れた成果を出せるよう、Welocalizeがお手伝いします。

  • 国内の認定済み言語専門家のスキルとAI翻訳を組み合わせることにより、サイクルタイムを短縮しつつ翻訳の正確性を向上させ、リスクを軽減する。
  • 特許書類の草案作成やIPに関する訴訟のために認定済みの防御可能なワークフローを用意し、IPを保護する。
  • 訴訟における課題に迅速かつ安全に対応する。
  • 外部のサービスプロバイダーに起因する翻訳ミスを低減する。
  • 特定のプロプライエタリシステムに縛られることなく、クライアントの具体的な目標に合うテクノロジーパートナーを柔軟に選択する。
  • きめ細やかなアプローチで効率を最大限に高めることによってクライアントに価値ある成果を提供しつつ、収益向上に貢献する。
  • 利用可能な最先端のOCR技術を活用し、翻訳プロセス中の文書形式を確実に保存する。
  • 各クライアントの案件について、透明性と監査証跡を維持する。
  • 国境を越えた訴訟に関する課題に迅速に対応する。
  • 多言語の訴訟案件やIP関連の案件の品質管理を自動化し、翻訳ワークフローを効率化する。
  • 外部のサービスプロバイダーによる翻訳ミスを最小限に抑える。
  • 技術的な柔軟さを維持し、特定のプロプライエタリエコシステムに縛られることがなく、外部のサービスプロバイダー (データルームプロバイダーなど) を希望により選択できるようにする。
  • 外部のサービスプロバイダーに起因する費用を削減する。

法律事務所におけるAI対応翻訳の活用事例

当社のAI対応サービスデリバリープラットフォームは、法律事務所における以下のような活用事例に対応できるよう特別に設計されています。 

Welocalizeの翻訳が原因で特許申請が却下されたことはこれまで一度もありません。

出願書類の記入から、仕様、明細、請求範囲、先行技術の翻訳、図面、検証など関する重要書類の提出に至るまで、Welocalizeが特許申請プロセスのあらゆる面で精度と正確性を確保します。

当社は最高水準のサービスを提供できるよう真摯に取り組んでおり、そのためにAI対応ソリューションを活用し、世界中の知的財産案件に関する深い専門知識を持つベテラン翻訳者を採用しています。Welocalizeは250以上の言語に対応する国内の認定翻訳者を擁しており、135か国以上で外国出願サービスをサポートしています。

申請プロセスを簡素化するだけでなく、経験豊かなIP専門家のアドバイスを受けられるような体制を作り、リーガル翻訳を行うにあたってその国に特化したサポートを提供することで、運営上のニーズや手続き上のニーズをスマートに管理できるようにします。

国境を越えた訴訟を扱う際には、異なる国の複数の管轄地区で書類の解釈、管理、調整が必要になるため、特有の課題が生じます。しかし、Welocalize App for Relativity®を利用すれば、このような課題に効果的に対応できます。

例えば、WelocalizeはAm Law 50 (米国のトップ50法律事務所) にランクインしているある国際的な法律事務所の依頼を受けて書類の翻訳を行いましたが、クライアントの国際的買収に関連して連邦取引委員会 (FTC) が定めた期限に間に合わせるため一刻を争う必要がありました。Welocalizeはこの法律事務所のために100万ワードを超えるeディスカバリーの文章をドイツ語から英語に翻訳しましたが、この文章はすべてRelativity®に保存され、世界中で事業を展開しているeディスカバリーソリューションプロバイダーが管理しているものでした。プロジェクト期間中、この法律事務所は750万ワード以上を英語からドイツ語に翻訳する必要がありました。厳しい納期に間に合わせるため、Welocalizeはベテランのリーガル翻訳者によるチームを編成しました。専門家の知識と安全なテクノロジーを組み合わせたことで、この法律事務所はクライアントから依頼された優先度の高い大量のコンテンツの翻訳を期限内にやり終えただけでなく、大幅にコストを節約することができました。

クライアントの国内外のコンプライアンス要件に取り組むには、コンプライアンスに関する翻訳特有の課題に対応したソリューションが必要です。登録や認証から規制書類、契約、監査、コーポレートガバナンス、記録に至るまで、Welocalizeはお客様の企業に特有の規制やコンプライアンス要件に合わせてカスタマイズしたソリューションを提供します。Welocalizeは、場所や言語の障壁にかかわらず自信を持ってコンプライアンスを維持できるようお客様をサポートします。

翻訳におけるイノベーションでeディスカバリーの期限に対応

「今回の案件でWelocalizeのカスタマーサービスの右に出るものはありませんでした。翻訳プロセスを可能な限りシンプルにしてくれたので、当法律事務所とeディスカバリープロバイダーはとても助かりました。また、成果物の品質が非常に良かったため、FTCの審査が効率的に進み、クライアントの立場がとても有利になりました。」

Am Law 50 (米国のトップ50法律事務所) 選出の国際法律事務所、
Associate

法律事務所における全般業務の翻訳サービス

当社のAI対応サービスデリバリープラットフォームは、複数の管轄地区における複雑なクライアントニーズの対応だけでなく、次のような法律事務所の重要な業務機能の包括的サポートも提供できます。

  • ブランドイメージに合わせたトランスクリエーション
  • クライアント向け資料 (ウェブサイトやソーシャルメディアを含む)
  • 多言語SEO
  • 取り扱い分野の説明
  • クライアントリソースとソートリーダーシップ
  • アラートと最新情報
  • イベントスポンサーシップと講演会
  • 採用と人事 (HR)
  • コミュニティ参画

  • 専門家の養成
  • 社内書類のローカリゼーション
  • クライアント向けのセミナーとウェビナー
  • Eラーニング教材
ビジネススーツを着た女性従業員がオフィスの廊下を歩いている

品質保証規格

  • ISO 9001:2015
    品質管理
  • ISO 13485:2016
    医療機器業界における品質管理システム
  • ISO 17100:2015
    翻訳精度
  • ISO 14001:2015
    環境管理システム
  • ISO 18587:2017
    機械翻訳に対する人によるポストエディット
  • ISO/IEC 27001:2013
    セキュリティ管理システム
  • ISO/IEC 27701:2019
    プライバシー情報管理システム